英語論文ジャーナルクラブ

英語論文を読む会でこちらのRCT論文を読み始めました。
Novel online daily diary interventions for nonsuicidal self-injury: a randomized controlled trial.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30134866


毎日のオンラインジャーナリング(日記)でリスカなどの自傷行為を減らせるか?という介入研究です。


結論、有意に減少。


自信をつけることに焦点をおいたよいこと探し的日記群、気がかりなことや感情を記述する群と感情を入れず毎日あった事を書くだけのコントロール群のスリーアームなのですが、コントロール群の方が感情を記述する記述を行う群より自殺企図が減ったっていうのが面白かったです。

このフィールドを知り尽くした研究者の仮説と違う結果がでるなんてドラマチック!

一次文献は面白いです。

実験してみないとわからないことを実験するので、ポジティブな結果や仮説通りにならないこともあります。沢山の先行文献を読んで仮説をたてた研究者の心情を考えると複雑ではありますが、読んでて楽しいのは、予想通りの結果より予想外だったり予想を越えた結果なのですよねー。

他の介入研究でも毎日事実のみ書く介入はよい効果を示していて、ただあったことを毎日書くだけで精神衛生によいなら、やってみようかなぁと思いました。