Ai国際医療研究所

研究

森元首相、女性は会議でよくしゃべるって本当ですか?

ほんとにー???って思ったので過去の研究論文を調べてみました^^

まず出てきた研究はこちら。「女性が男性より良くしゃべるって本当?」

MEHL, M. R., VAZIRE, S., RAM REZ-ESPARZA, N., SLATCHER, R. B. & PENNEBAKER, J. W. 2007. Are Women Really More Talkative Than Men? Science, 317, 82-82.

https://science.sciencemag.org/content/317/5834/82.abstract

かの有名なサイエンス誌で2007年に発表された論文です。

サイエンス誌は一般の方でも名前を聞いたことがあるでしょう。雑誌のインパクトファクター(雑誌の影響度を示す指標)ですが、 41.845 (2019)です。すごい数字です。

インパクトファクターの高い雑誌に掲載される研究は信頼性が高い、というのは覚えておかれるとよいと思います。

結論を先に言いますと、女性は男性よりしゃべる、というのは否定されています。

本研究は400人近くの参加者が1日何語話すかを数えました。

その結果、男女ともに平均1600ワード話していて、ここに差はなかったとのことです。

いいですか。

男女間で、日常しゃべるワード数は変わりません。

日常じゃない、会議中はどうなんだ、って声もきこえそうですね。

同年のメタ解析論文です。

Leaper C, Ayres MM. A meta-analytic review of gender variations in adults’ language use: talkativeness, affiliative speech, and assertive speech. Pers Soc Psychol Rev. 2007 Nov;11(4):328-63. doi: 10.1177/1088868307302221. PMID: 18453467.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18453467/

男性は会議などの職務上の場面では女性より自己主張をし、人の話を遮るようです。

個人の印象は自分の都合の良いように作り替えられますが、客観的に検証すると、こんなふうに、事実は違うこともあります。

女性は男性よりおしゃべりだ、というステレオタイプは女性に黙っていてほしい男性社会が生み出したものなのかもしれません。

そして、実は、この1番目の研究者 Matthias R. Mehl 先生に今回の森氏の発言について質問してみました。

お返事来ました!!優しい!!!

「私たちやほかの研究といったものを超えて、森氏の発言は、日本同様に米国でも、ほかの多くの国でもジェンダー差別的な発言として捉えられるだろう」

とのことでした。

世界のトップ研究者ですのに、お忙しい中お返事を頂き、大変感動致しました・・・・ありがとうございます。

以上、私のリサーチの結果、

森氏の「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」は嘘です。

ジャーナルクラブでは学術論文を毎月持ち回りで読んでいます。ご興味のある方は問合せフォームよりご連絡ください^^

ステップアップ事業報告会

12月8日(火)、20名限定で長崎国際観光コンベンション協会と実施した長崎県観光地受入れ態勢強化ステップアップ事業の報告会を行いました。

師走のお忙しい中、お集りいただき誠にありがとうございました。

報告会は日本語と英語を交えて実施しました。

お弁当を食べながら報告を聞いて頂いたあと、懇話会でお菓子を食べながら外国人スタッフともお話をして頂きました。

以下報告会の資料です。ご自由にお使いください。

11月ジャーナルクラブ

毎月英語論文を皆で読んでます

昨日は、毎月恒例ジャーナルクラブを開催しました!

毎回持ち回りでツーリズム、ゲーミフィケーション、アンガーマネジメント、ジャーナリング効果など興味のある研究をそれぞれ選び皆でクリティークをしています。

クリティークはその研究の理解を深めるために研究のお作法や内容について評価、吟味することです。

昨日の論文はこちら。

Making Self-Help More Helpful: A Randomized Controlled Trial of the Impact of Augmenting Self-Help Materials With Implementation Intentions on Promoting the Effective Self-Management of Anxiety Symptoms

  • February 2011
  • Journal of Consulting and Clinical Psychology 79(1):123-8

この前にこちらを含むif-then planの系統的レビューを読んだのですが、採択された無作為化比較試験を読んで理解を深めようということです。

if-then planは自分で条件を設定し、その条件のときにアクションをする、という決まりを作ることです。

これをきめておくと計画した行動の実行可能性があがるという研究です。

こちらの研究の面白いところはマニュアルであってもif-then を加えることで実行可能性が高まること。コストがかからず良いなぁと思いました。

私としては結果の交互作用についてホワイトボード使って説明したらわかりやすい!と写真を撮ってもらえてたのが嬉しかったです😆

研究者も混乱する人がいるので、研究者じゃない方に説明をしてわかってもらえるとすごく嬉しいのです😄

私の研究者としての活動は終わったわけじゃないと思う今日このごろ。

来月はトップユニバーシティの先生にご相談をうけ、研究コンサルに行ってきます🥰

ジャーナルクラブ10/17

本日のジャーナルクラブ担当は私で以下のペーパーを読みました。

Di Tian,Qiongyao Wang,Rob Law, and Mu Zhang, Influence of Cultural Identity on Tourists’ Authenticity Perception, Tourist Satisfaction, and Traveler Loyalty, Sustainability 2020, 12(16), 6344; https://doi.org/10.3390/su12166344

https://www.mdpi.com/2071-1050/12/16/6344/htm

観光客のAuthenticity(本格性、ホンモノ)に対する認識、旅行満足度、loyalty(観光地支持・愛着)に対する文化的アイデンティティの影響

Authenticityって無形文化遺産観光に不随してでてきた新しい概念らしく、ちゃんとした定義はないみたいであてはまる日本語もないのですが、唯一無二のもの、らしさ、みたいな感じです。

長崎でいえば、長崎くんちは無形でここにしかないAuthenticityになります。

このAuthenticityを評価する尺度を開発し、信頼性妥当性を検討し、実際にこれを使用してCultural identity(観光客のもつ文化的アイデンティティ)がAuthenticity認知に影響するか、またAuthenticityは旅行満足度、または観光地loyaltyに影響するかという研究でした。

例を交えながらみんなで読み解いていくと一人で読むより何倍も理解が広がります。

観光に関する研究なのに構成主義や実存主義といったワードもでてきて、頭をかしげていましたが、話しているうちにしっくりきたりします。

私達ジャーナルクラブの結論としては、Authenticityっていう最先端の理解を深められて(今年の研究ですからね~)よかったけど、満足度やLoyaltyにはあんまり影響ないんじゃないかな?、まだまだAuthenticityの理解を進めたうえで研究が必要、でした。

でもちゃんとした測定尺度を獲得できたのでよかったし、前回読んだドバイの論文の復習にもなって今回も「面白かった」です。

また次回も楽しみにしています。

注:現在ジャーナルクラブメンバーは募集していませんが、論文の読み方講座は来年ご興味がある方がいればやろうと思います。

観光地受入態勢ステップアップ事業

今日はHafhさんとH2さんの調査・撮影

県の「観光地受け入れ態勢ステップアップ事業」を受託いたしました。

長崎県国際観光コンベンション協会様と共同でプロジェクトを進めております。

新型コロナウィルスの影響をダイレクトに受けている留学生さんや日本人学生を雇用し、長崎のインバウンド観光力向上を目指しております。

本事業は県の方が意図したとおりの事業企画でうれしいとお褒めの言葉を頂いております。

内容と致しましては、観光地、路面電車、英語対応可能なお店をマップとサイトで紹介していくプロジェクトと同時に美容健康ウェルネス系サービス提供者に対する英語対応教育プログラムを作成中です。

インバウンドウェルネスツーリズムは長崎の観光がステップアップするために大変重要な役割を果たすものです。

NAGASAKI WELLNESSオーナーズはもちろん、セラピスト、美容師、ネイリスト、ヨガインストラクター、健康食提供者など多岐にわたる事業者に無料で英会話レッスンをしていきます。教材、動画作成も進行中です。

本日より本格的に調査を開始し、英語対応可能店舗撮影、英語対応に関する調査にまわらせていただいております。今回は補助金事業ですので、こちらも無料となっております。

英語対応可能店のMAP&サイト掲載や、美容・健康・ウェルネスサービス提供者向けの無料英語レッスン(初心者~)をご希望の方は下記までご連絡ください。

main@aimedicalri.com

このプロジェクトの完遂は12月初旬までとなっており、短い期間ですが、優秀なチームメンバーと共に多くの成果をあげたいと思っております。

楽しいプロジェクト進行中

プロジェクトをサポートしていただいています

Ai国際医療研究所は、現在4つのプロジェクトを進行中です。

国際対応スキルや研究力を用いて特に公的機関向けに調査デザインから統計解析まで行っております。

サポーターも修士過程在学中、修士号や博士号取得者などが大半を占め、積極的にプロジェクト推進に関わってもらっています。

優秀な方たちが長崎のために活躍してくださるのは大変嬉しいことです。

来年以降、高学歴者の雇用を増やし、ポスドクや高学歴ワーキングプアなど、能力が正当に評価されないまたは活用されない社会の問題にも取り組んでいきたいと思います。

ジャーナルクラブ(2020/8/27/)

昨日のジャーナルクラブは行動目標達成に対するif-then planの有効性に関するメタアナリシスでした。

if-then planとはもし~だったら~を実行するというような方略。
例えば、行動目標が毎日エクササイズをするだとしたら、それをするためにいつ、どこで、どのようになどの条件付けをします。
洗濯機をまわしたら、仕事の休憩時間になったら、など自分に都合のよいやり方でよいです。
朝起きたら水を飲む、家に帰ったらスクワットをする。

サンプルはメンタルヘルスに問題のある人たちで様々なゴール、方法、スケールをつかって行った実験論文で、結論は有効でしたが、限界も理解し解釈する必要があります。

論文読みながら違和感を皆覚えていたのですが、first author、博論でこれやられたみたいで作文大変だったんだろうな、、、って言うのがオーサーの状況検索してチラホラ見えかくれして同情してました😰

クラブのメンバーが論文読むことにはまってるといってくださり、日常で論文読んでおられて嬉しい限りです😃

皆が根拠を自分で取りに行く、検証することが当たり前になると社会は変わるのでしょう。

私は東北大学時代のゼミが楽しくて、また今その楽しい時間を得ることが出来て幸せです🤗

読んだ論文はこちら。

Does forming implementation intentions help people with mental health problems to achieve goals? A meta-analysis of experimental studies with clinical and analogue samples

Agoro Toli et al. Br J Clin Psychol. 2016 Mar.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25965276/

学術論文の読み方講座3回目は英語論文翻訳と理解の回

勿論オンラインですけど

本当は2回で終わるはずだった講座なのですが、4回までやることになりまして、今日3回目をやりました。

1回目は信頼性のある研究ってどんな研究か、英語論文の検索方法についてお話しました。

2回目は日本語論文のクリティークをやってみせる回。

本来ならここで終わりなのですが、英語論文クリティークのやり方について学びたいとご希望を頂き、3回目、4回目がきまりました。

3回目、今日は皆全文は読んでくるのですが担当箇所を翻訳発表し、論文に何が書かれているか理解することが目的です。

翻訳はご苦労されたみたいですが、皆さん頑張ってきました!

皆で通しで読み合わせをし、わからないところを確認し、しんどいので休憩とりながら3時間!終わるころにはうっすらと全貌がわかったかも?って感じです。

ここから4回目の実際のクリティークに向けて、読みなおし、わからないことを調べていきます。大変ですね!

でも大学院では、これを持ち回りで頻回にやります。

論文読めないと、研究はできませんから・・・

何度も読み、調べ、いろんな論文に触れることで科学的リテラシーが磨かれます。

メディアやSNSで流れてる情報は本当か?

真偽を見抜くセンスが磨かれます。

そして、あーでもない、こーでもない、これってどうなのって語り合い、終わった時のカタルシスは癖になります・・・(笑)

前職ではジャーナルクラブどころか、英語論文にも触れない大学にいましたので、知的で刺激的な交流に飢えておりました。

今またそういう時間を過ごすことができて、とても幸せです。

Call for participants for Glover Garden inspection: April 5th and 12th

World Heritage Glover Garden

This event is to explore Glover Garden to enhance the satisfaction of inbound tourists who visit there.
There may be issues such as language barrier, accessibility and so on.

Participants can enjoy walking around there and find if there are any barriers for tourists.

Entrance fee, voice pen (guided language) and soft drink at Glover cafe are included.

Dates: April 5th and 12th, from 1 PM to 3 PM

Schedule:
1:00 Meet at the front of the first gate (Not the side of Glover sky road) and we will enter together. We are not able to wait for anyone who is late.
After the short instruction of this survey, each participant will tour Glover Garden.

First Gate of Glover Garden

2:15 Focus group at Steele Memorial Academy.
The room is located at the end of the corridor on the second floor (This place is usually closed to tourists!).
We use KJ-method to explore issues and solutions.
https://www.mycoted.com/KJ-Method

3:00 After completing the questionnaire, we give you a gift and you all are free to enjoy Glover Garden!!

We have some requirements for participation:

  1. We only need 6-10 volunteers each day.
  2. English speaking ability for discussion (non-Japanese) is needed for focus groups.
  3. Completing a questionnaire is necessary after the focus group.
  4. Pictures and movies in this survey will be used for advertisement (we can take them of your back if you want).
    Please contact us for more details and to request participation.

The number of participants is limited.
Please send an e-mail to us.

main@aimedicalri.com

Thank you!

This event is organised by Ai International Medical Research Institute and is sponsored by Glover Garden.

Ai国際医療研究所1周年

Ai国際医療研究所は1周年を迎えました

2019年3月5日、Ai国際医療研究所が生まれて丸一年がたちました。

最初は、インバウンド向けアクセシブルツーリズムでお仕事をはじめ、その後NAGASAKI WELLNESSというインバウンド向けウェルネスツーリズムを始めました。

その他にも、企業様の通訳、公的機関での医療通訳、国際ビジネス会議でのプレゼン指導、外国人来賓ホスト、講師業、研究調査など多岐にわたるお仕事をさせて頂きました。

研究や医療を実践してきたスキル、その中で培ってきた国際対応力を存分に使っていくことができたのは、ひとえに、応援、サポートをしてくださった方々のおかげです。

「英語ならここだよ」「レベルの高い調査ができるよ」「外国人マーケティングなら相談したらいいよ」など、ご一緒させて頂いた方々がクチコミでご紹介をしてくださることが多く、私一人ではこんなに多くの方々、企業につながることはできませんでした。

心より、皆様のご厚情に感謝するとともに、今は厳しい日本、長崎の現状を少しでもよくできるよう、今後も愛をもって科学と社会に貢献してまいりたいと思います。

今後とも、何卒宜しくお願い致します。